令和6年度学術後援会

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10月19日(土)午後3時30分から直方歯会館大会議室で、第27回福岡県東地区歯科医学会が開催された。特別講演に倉富覚、先生をお招きして「教科書では教わらない歯内療法の臨床」という演題で講演いただいた。

佐藤義輝東地区連合歯会副会長による開会の辞に始まり、江里能成県歯会長の祝辞、山口章東地区連合歯会会長の挨拶で幕が開いた。
直方歯科医師会が担当する歯科医学会は10年振りとなることから、当時講演していただいた講師の先生2名による会員発表から講演を開始した。
「私の考える修復治療について~10年で変わったこと変わらなかったこと~」をテーマに京都歯会の松延允資先生から、続いて「10年前を振り返り」の演題で直方歯会の樋口克彦先生に講演いただいた。お二人とも10年前の症例発表から現在までの長期症例を、豊富な資料を用いて説明された。当時ご指導を受けた先生方からの叱咤激励の言葉もユーモアのある振り返りで会場を盛り上げた。
特別講演の倉富覚、先生は歯内療法のスペシャリストとして、先生の考える根尖病変を治癒に導くためのカギを提示された。米国の歯内療法が日本を席巻していて、EBMに則った術式が推奨される風潮にあるが、論文をいくら読んだところで目の前の患者さんを治せなければ何の意味もなさない。実際に手を動かすのは自分自身であり、自身の経験則から導いたコンセプトの方が信頼に値するエビデンスである、と言われたのがとても印象的であった。時代背景とスペシャリストとして、自分の意見をもつことの重要性を認識する講演会となった。

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